3. それは違います。 あなたがただって、今の悪い行ないをやめて神に立ち返らなければ、同じように滅びるのです。
4. そうそう、シロアムの塔の下敷きになって死んだ人がいました。確か……十八人でした。 彼らのことはどう思いますか。 エルサレムで一番罪深い人たちだったのでしょうか。
5. とんでもありません。 あなたがたも罪を悔い改めないなら、同じように滅びるのです。」
6. そして、次のようなたとえ話をなさいました。「ある人が、ぶどう園にいちじくの木を植えました。 そして、実がなっているかどうか、何度も何度も、見に行きました。 ところが、期待はいつも裏切られてばかりです。
7. とうとう主人は頭にきて、『こんなろくでもない木は切り倒してしまえっ!』と番人に命じました。 『三年だぞ。 三年も待ったというのに、一つも実がならない。 もうこれ以上、手をかけることはない。 全く場所ふさぎもいいとこだ。』
8. すると番人が、何とか思いとどまらせようと、なだめにかかりました。 『まあまあ、ご主人様。 もう一年、もう一年だけお待ちください。 特に念入りに、肥料をやってみましょう。
9. それで来年実がなれば、もうけもの。 だめで、もともとです。 それから切り倒しても遅くはありません。』」
20-21. また神の国は、パン生地の中のイースト菌のようだとも言えます。 目には見えないけれども、少しずつ確実に作用して、パン全体を大きくふくらませるのです。」
22. イエスは町々村々を通り、人々に教えながら、ひたすらエルサレムへと進んで行かれました。
23. ある人がイエスに、「救われる人は少ないのでしょうか」と尋ねました。 イエスはお答えになりました。
24. 「天国への戸は狭いのです。 できるかぎりの努力をして、そこから入りなさい。 よく言っておきますが、入ろうとしても、入れない人が大ぜいいるのです。
25. 家の主人が戸を閉めてからでは遅すぎます。 外に立ち、どんどんたたきながら、『ご主人様ーっ! 開けてくださーい、お願いでございまーす』と、なりふりかまわず頼んでも、中からは『おまえたちなんか、全然知らないね』と、冷たい返事が返ってくるだけです。
26. それでもあきらめず、『何かのおまちがいでは? 私どもは、あなた様と食事をごいっしょしたこともありますし、大通りで、あなた様から教えていただきました』と食い下がります。
27. けれども主人は、けんもほろろに答えるのです。 『おまえたちなど知らないと言うのが、聞こえんのかっ! おまえたちのような悪党は、ここには入れないのだ。 とっとと行ってしまえっ!』