ルカによる福音書 13:20-21-27 リビングバイブル (JLB)

3. それは違います。 あなたがただって、今の悪い行ないをやめて神に立ち返らなければ、同じように滅びるのです。

4.  そうそう、シロアムの塔の下敷きになって死んだ人がいました。確か……十八人でした。 彼らのことはどう思いますか。 エルサレムで一番罪深い人たちだったのでしょうか。 

5. とんでもありません。 あなたがたも罪を悔い改めないなら、同じように滅びるのです。」

6.  そして、次のようなたとえ話をなさいました。「ある人が、ぶどう園にいちじくの木を植えました。 そして、実がなっているかどうか、何度も何度も、見に行きました。 ところが、期待はいつも裏切られてばかりです。 

7. とうとう主人は頭にきて、『こんなろくでもない木は切り倒してしまえっ!』と番人に命じました。 『三年だぞ。 三年も待ったというのに、一つも実がならない。 もうこれ以上、手をかけることはない。 全く場所ふさぎもいいとこだ。』

8.  すると番人が、何とか思いとどまらせようと、なだめにかかりました。 『まあまあ、ご主人様。 もう一年、もう一年だけお待ちください。 特に念入りに、肥料をやってみましょう。 

9. それで来年実がなれば、もうけもの。 だめで、もともとです。 それから切り倒しても遅くはありません。』」

20-21. また神の国は、パン生地の中のイースト菌のようだとも言えます。 目には見えないけれども、少しずつ確実に作用して、パン全体を大きくふくらませるのです。」

22.  イエスは町々村々を通り、人々に教えながら、ひたすらエルサレムへと進んで行かれました。

23.  ある人がイエスに、「救われる人は少ないのでしょうか」と尋ねました。  イエスはお答えになりました。

24.  「天国への戸は狭いのです。 できるかぎりの努力をして、そこから入りなさい。 よく言っておきますが、入ろうとしても、入れない人が大ぜいいるのです。

25.  家の主人が戸を閉めてからでは遅すぎます。 外に立ち、どんどんたたきながら、『ご主人様ーっ! 開けてくださーい、お願いでございまーす』と、なりふりかまわず頼んでも、中からは『おまえたちなんか、全然知らないね』と、冷たい返事が返ってくるだけです。

26.  それでもあきらめず、『何かのおまちがいでは? 私どもは、あなた様と食事をごいっしょしたこともありますし、大通りで、あなた様から教えていただきました』と食い下がります。

27.  けれども主人は、けんもほろろに答えるのです。 『おまえたちなど知らないと言うのが、聞こえんのかっ! おまえたちのような悪党は、ここには入れないのだ。 とっとと行ってしまえっ!』

ルカによる福音書 13