ルカによる福音書 12:48-56 リビングバイブル (JLB)

48.  だが、自分でも気がつかないうちに悪いことをした人の罰は、軽くてすみます。 だれでも多く与えられた者は多く求められ、多く任された者は多く要求されるのです。

49.  わたしは、この地上に火を投げ込むために来ました。 ああ、この仕事がもうすでに終わっていたらよかったのに。 

50. 恐ろしいバプテスマ(洗礼)が待っています。 それが成し遂げられるまで、どんなに苦しい思いをすることでしょう。

51.  このわたしが地上に平和を与えるために来た、とでも思っているようですが、とんでもない見当違いです。 それどころか、争いと分裂を引き起こすために来たのです。 

52. 今から後、家庭内に分裂が生じるでしょう。 五人家族だとすれば、三対二というぐあいに、わたしに賛成するか反対するかで分かれ争うことになるのです。 

53. 父親がわたしのことで決断を下すと、子供は逆らうでしょう。 母と娘との意見は一致しなくなり、本来なら尊重されるしゅうとめの考えも、嫁にはねつけられてしまうでしょう。」

54.  それから、群衆に話しかけられました。「あなたがたは天気を予測するのがとても上手です。 西の空に雲がわき上がれば、『やっ、にわか雨が来る』と言い、まさにそのとおりになります。

55.  また南風が吹けば、『やれやれ、ひどく暑い日になるぞ』とこぼし、それもまた、予測どおりになるのです。 

56. 偽善者たちよ! これほど上手に空模様を見分けられるのに、目前に迫る危機についての警告には、少しの注意もはらおうとしないのですかっ! 

ルカによる福音書 12