ルカによる福音書 12:33-46 リビングバイブル (JLB)

33. 持ち物を売り払って、貧しい人たちに分けてあげなさい。 そうすれば、天にある財布はふくらんでふくらんで、はち切れそうになること間違いありません。 ところが、この財布は破れもしなければ、穴があくこともないから、あなたがたの財産がなくなることは絶対にありません。 どろぼうに盗まれることも、虫に食われる心配もありません。 

34. 宝のある所に、心も思いも釘づけになるものだからです。

35.  きちんと身じたくを整え、あかりをともしていなさい。 

36. 主人が結婚披露宴から戻るのを待っている人のように。 こうしていれば、主人がノックすると同時に、戸を開けて迎えることができます。 

37. そのように忠実な姿を見られる人は、ほんとうに幸せ者です。 主人は、感心な者だと思い、食卓で、反対に自分のほうから給仕してくれるでしょう。 

38. 主人の帰りは夜の九時になるか、真夜中になるか、かいもくわかりません。 しかし、いつ帰ってもいいように準備のできている人は、ほんとうに幸せ者です。

39.  どろぼうがいつ入るかわかっていれば、家人は、てぐすね引いて待ちかまえています。 同様に、主人の帰りが何時ごろか、はっきりわかっていれば、準備をして待つのはあたりまえです。 

40. だから、いつでも用意していなさい。 メシヤのわたしは、思いがけない時に来るのです。」

41.  ペテロが、いぶかしげに尋ねました。 「主よ。 今の……お話は、私たちにだけ……話されたのですか。 それとも……、ここにいるみんなに……?」

42-44. イエスは、お答えになりました。「では、こう言えばわかるでしょうか。 主人の留守中、ほかの召使たちの面倒を見る責任を負わされた、忠実で賢い人たちに話しているのです。 主人が戻った時、かいがいしく働いているところを見られるなら、ほんとうに幸せです。 主人に全財産を任されることになるでしょう。

45.  ところが、『ご主人様はまだまだお帰りになるまい』と高をくくり、いい気になって召使たちを打ちたたき、飲んだり食べたりのどんちゃん騒ぎをしていたらどうでしょう。 

46. 主人は出し抜けに帰って来て、この有様を見ます。 不届き者は、責任ある地位からはずされ、不忠実な者と同じ仕事につけられるのがおちです。 

ルカによる福音書 12