ルカによる福音書 12:12-22 リビングバイブル (JLB)

12. 聖霊が、時にかなったことばを教えてくださるからです。」

13.  その時、群衆の中から一人の男が叫びました。 「先生ーっ! どうぞ兄に、父の遺産を分けてくれるよう言ってください。」

14.  「はて、だれがわたしをそんなことの裁判官にしたのですか。」 

15. 続けてイエスは群衆に言われました。 「貪欲には、くれぐれも注意しなさい。 どんな物持ちでも、人のいのちは財産とは無関係なのですから。」

16.  そこで、たとえ話を一つなさいました。「ある金持ちが、良い作物のとれる肥えた畑を持っていました。 

17. 倉はいっぱいで、収穫物を全部納めきれないほどです。 あれこれ考えたあげく、うまいことを思いつきました。 

18. 『こうすりゃいいんだ。 あの倉を取りこわして、もっと大きいのを建てる。 そうすりゃあ、作物を全部納められるさ。』 

19. ひとり悦に入った金持ちは、ふんぞり返って、われとわが身に言い聞かせたものです。 『もう何も心配はいらないぞ。 これから先何年分もの食料がたっぷりあるんだ。 のんびり、楽しくやろう。 さあ、酒だ、女だ、歌だっ!』

20.  しかし神は、こう言われました。 『愚か者よ! あなたのいのちは、今夜にもなくなるのです。 そうしたら、ここにある物は、いったいだれのものになるのですか。』

21.  いいですか。 この地上でいくらお金をため込んでも、天国に財産を持っていない者はみな、愚か者なのです。」

22.  それから、また弟子たちのほうを向き、先をお続けになりました。「ですから、言っておきましょう。 食べ物は十分か、着る物はどうか、といったことでいちいち気を使うのはやめなさい。 

ルカによる福音書 12