1. そのうちに、群衆の数はますますふくれ上がり、押し合いへし合いの有様です。 イエスはまず、弟子たちに警告なさいました。「何よりも、パリサイ人の偽善ぶりに注意しなさい。 ほんとうは悪いことをたくらんでいるのに善人ぶる者たちのやり方にごまかされてはいけません。
2. だが、そういう偽善は、いつまでも隠しおおせるものではありません。 やがて、パン生地の中のイースト菌のように、ふくれ始め、だれの目にもはっきりします。
3. 暗やみにまぎれて言ったことがみな、明るみで聞かれ、奥の部屋でささやいたことが、屋上から大声で宣伝されるのです。
4. 親しい友よ。 体を殺しても、たましいには指一本ふれることができない者たちを恐れてはいけません。
5. ほんとうに恐れなければならない相手を教えましょう。 殺したあとで、地獄に投げ込む力を持っておられる神を恐れなさい。 神こそ、ほんとうに恐れなければならないお方なのです。
42-44. イエスは、お答えになりました。「では、こう言えばわかるでしょうか。 主人の留守中、ほかの召使たちの面倒を見る責任を負わされた、忠実で賢い人たちに話しているのです。 主人が戻った時、かいがいしく働いているところを見られるなら、ほんとうに幸せです。 主人に全財産を任されることになるでしょう。