ルカによる福音書 11:40-53-54 リビングバイブル (JLB)

5-6. 祈りについての教えはまだ続きました。 それが、このたとえ話です。「真夜中に、どうしてもパンを三つ借りなければならなくなって、友達の家に駆けつけたとします。 戸をどんどんたたき、大声を張り上げて、『迷惑をかけてすまないけど、突然のお客でねえ。 あいにく、家には一切れのパンもないんだよ。 お願いだから貸してくれないか』と頼みます。 

40. 愚かな人たちです。 神は外側だけを造られたのですか。 もちろん、そんなことはありません。 神はちゃんと内側も造られたのです。 

41. 内面のきよさは行ないに表われます。 たとえば、どれだけ親切に、貧しい人たちを助けてあげるかによって、はっきりするのです。

42.  あなたがたパリサイ人は、実にいまわしいものです。 どんなわずかな収入でも、実にきちょうめんに十分の一をささげていながら、正義と神を愛することとは、きれいさっぱり忘れているのですから。 もちろん、十分の一献金は大いにけっこうです。 しかし、もっと大切なことをなおざりにしては意味がありません。

43.  あなたがたパリサイ人は、実にいまわしいものです。 会堂で特別席に座ったり、市場を歩いていて、みんなからていねいなあいさつを受けたりするのが、何よりの楽しみなのですから。 

44. そんなあなたがたを待ちかまえているのは何でしょう。 そう、恐ろしいさばきです。 あなたがたはまるで、野原にある、人目につかない墓みたいです。 人々は、汚れたものが近くにあるとは気づかず、平気であなたがたのそばを通り過ぎるのです。」

45.  そばに立って話を聞いていた法律の専門家が、我慢がならないといったふうに、食ってかかりました。 「失礼ですが、おことばがすぎませんか。 私たちまで侮辱なさるとは。」

46.  イエスは、言われました。 「そうではありません。 あなたがたにも恐ろしいさばきが待ち受けているのです。 とうてい実行できない命令を与えて、人々を押しつぶしておきながら、自分は守ろうともしないのですから。 

47. あなたがたも、いまわしいものです。 昔、預言者を殺した先祖と、全くよく似ています。 

48. 人殺しとちっとも変わりません。 ずうずうしくも、先祖が殺した預言者の記念碑を建て、『ご先祖様は正しかった』と認めているのですから。 だから、あなたがただって、きっと同じことをしたでしょう。

49.  あなたがたのことを、神はこう言っておられます。 『わたしは、預言者や使徒たちを派遣します。 しかしあなたがたは、彼らを殺したり、迫害したりするのです。』

50-51. 今の時代に生きるあなたがたは、世界が造られてからずっと、すなわち、アベルが殺された時から、ザカリヤが神殿と祭壇との間で殺された時まで、神の預言者たちを殺し続けてきた責任を問われます。そうです。 確かにあなたがたには責任があるのです。

52.  法律の専門家たちよ、全くいまわしいものです。 人々の目から真理を隠しているのですから。 自分が真理を信じないばかりか、ほかの人たちが信じるチャンスさえ奪っているのです。」

53-54. これには、パリサイ人や法律の専門家たちも頭にきました。 この時からです。 彼らがむずかしい質問を矢のようにあびせて、何とかイエスをわなにかけ、逮捕する口実を得ようとし始めたのは。神を恐れなさい

ルカによる福音書 11