ルカによる福音書 11:1-22 リビングバイブル (JLB)

1.  ある時、イエスは外で祈っておられました。 ちょうど祈り終えたところへ一人の弟子が来て、「主よ。 バプテスマのヨハネが弟子たちに教えたように、私たちにも祈りを教えてください」と願いました。

2.  そこでイエスがお教えになった祈りは、こうでした。「天のお父様。 あなたのきよい御名が、あがめられますように。あなたの御国がすぐに来ますように。

3.  私たちに日々必要な食物をお与えください。

4.  私たちの罪をお赦しください。私たちも、私たちに罪を犯した者を赦します。私たちを誘惑に会わせないでください。」

7. 友達は何と答えるでしょう。 中から、『おいおい、かんべんしてくれよ。 いま何時だと思ってんだい。 戸じまりもしてしまったし、もうみんな寝てるんだ。 何も出してやれないよ』とどなり返すだけかもしれません。

8.  だが、これだけは言えます。 友達だからというのでは何もしてくれなくても、しつこくたたき続けるなら、その根気に負けて、必要な物をみな出してくれるでしょう。 

9. 祈りも同じです。 あきらめずに、求め続けなさい。 そうすれば、与えられます。 捜し続けなさい。 そうすれば、見つかります。 戸をたたきなさい。 そうすれば、開けてもらえます。 

10. 求める人は与えられ、捜す人は見つけ出し、戸をたたく人は開けてもらえるのです。

11.  パンをねだる子供に、石ころをあげる父親がいるでしょうか。 魚が食べたいと言うのに、毒蛇を与える親がいるでしょうか。 

12. 卵がほしいと言うのに、さそりをあげたりするでしょうか。 もちろん、あげるはずがありません。

13.  罪深い人間でさえ、子供には良い物をあげたいと思うのが人情です。 そうだとしたら天の父が、求める者に聖霊を下さらないということはありません。」

14.  ある時、イエスは悪霊に取りつかれて口がきけない男から、悪霊を追い出してあげました。 すると、どうでしょう。 男はぺらぺらしゃべりだしたのです。 その場に居合わせた人々はすっかり驚いてしまいました。 

15. しかし中には、意地悪く中傷する人もいました。 「へん、別に驚くほどのことじゃないさ。 悪霊を追い出すことなんか朝飯前だろうよ。 なにしろやつは、悪霊の王ベルゼブル〔サタン〕の力をもらってるんだからな。」 

16. またほかの人は、ほんとうにメシヤ(救い主)なら、その証拠に、何か不思議な奇蹟を天に起こしてほしいと求めました。

17.  そういう一人一人の考えを見抜いて、イエスは言われました。「内乱の絶えない国は滅びます。 争ったり、けんかばかりしている家庭も同じことです。 

18. あなたがたの言うように、ベルゼブルがわたしに悪霊を追い出す力を与えて、自分自身と戦っているとしたら、どうしてサタンの国はやっていけるでしょう。 

19. それにしても、あなたがたの仲間にだって、悪霊を追い出す人がいるではありませんか。わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出しているというのなら、彼らだってそうでしょう。 あなたがたの考えが正しいかどうか、その人たちに聞いてみたらどうです。 

20. しかし、もしわたしが神の力で悪霊を追い出しているとしたら、もう神の国があなたがたのところに来ている証拠です。

21.  強く、完全武装したサタンが宮殿を守っているうちは、彼の国は安泰です。 

22. しかし、もっと強く、もっと強力な武器を持った者が襲いかかったら、なんなく倒され、武器も持ち物も、一つ残らず取り上げられてしまうでしょう。

ルカによる福音書 11