2. 「ヨブ、いつまでふてくされてるんだ。 意味もないことをまくし立てるのはよせ。
3. 神様が正義を曲げるだろうか。
4. あんたの子供が罪を犯し、神様から罰を受けても、
5. あんたが全能の神様に嘆願するなら、
6. 神様は祈りを聞き、元どおりの幸福な家庭となさる。 もっとも、あんたが潔白で正しければの話だが。
7. たとい裸一貫で出直しても、やがて多くの財産を築くさ。
8. 歴史の書物をひもとき、調べてみるがいい。
9. わしらは赤ん坊で、ほんのわずかのことしか知らないからだ。 われわれの一生は影のようにはかない。
10. だが、昔の人の知恵は大したものだ。 ほかの人の経験から、あんたは次のことを思い出す。
14. 神様を追い出した者は、くもの巣を頼りにするようで、頼みの綱はみな切られる。
15. 自分の家は安全だと思っていても、思いがけない災害に会う。
16. 朝のうちは、青々と茂る木のように、力にあふれ、枝は庭いっぱいに張っている。
17. 根は石地を伝い下り、地下水にまで届く。
18. ところが、その彼が急に姿を消しても、だれも悲しんではくれない。
19. 彼が期待できることといえば、これくらいだ。 そればかりか、彼の代わりに、ほかの者が地から芽を出す。