10. だが、昔の人の知恵は大したものだ。 ほかの人の経験から、あんたは次のことを思い出す。
11-13. 神様を忘れる者の望みは断たれる。 彼らは根を下ろす土のない葦や水分を断たれた草のように、鎌を入れないうちから、しおれる。
14. 神様を追い出した者は、くもの巣を頼りにするようで、頼みの綱はみな切られる。
15. 自分の家は安全だと思っていても、思いがけない災害に会う。
16. 朝のうちは、青々と茂る木のように、力にあふれ、枝は庭いっぱいに張っている。
17. 根は石地を伝い下り、地下水にまで届く。
18. ところが、その彼が急に姿を消しても、だれも悲しんではくれない。
19. 彼が期待できることといえば、これくらいだ。 そればかりか、彼の代わりに、ほかの者が地から芽を出す。
20. いいか、考えてもみろ。 神様は正しい人をお見捨てにならないし、悪い奴を栄えさせることもないんだ。
21. あんたにも、いつか必ず笑顔を取り戻し、喜びの叫びをあげる日がくるさ。
22. あんたを憎む者は、結局は赤恥をかき、悪者は滅ぶのさ。」