ヨブ記 6:2-27 リビングバイブル (JLB)

2.  「ああ、この悲しみと苦しさが、秤りにかけられたらなあ。 

3. まるで海辺の砂を千倍にもしたような重さだ。 だから、ついきついことばを吐いてしまった。 

4. 神様は弓に矢をつがえ、わしを狙いうちにした。 その毒矢は心臓深く突き刺さった。 神様は次から次へとわしを脅かす。 そのたびに、身のすくむような思いをする。 

10. わしは神様のおことばを一度だって拒まなかった。 少なくともこのことが、苦しい拷問の中での唯一の慰めだ。 

11. なぜ、まだ生きる力が残っているのだろう。 息を引き取る瞬間まで、このまま我慢できようか。 

12. わしは石のように感覚がないというのだろうか。 わしの肉体は、真鍮でできているとでもいうのだろうか。 

13. もう何の希望もない。 天涯孤独となり果ててしまった。

14.  気落ちした友には、親切にすべきじゃないか。 それなのに何だ。神様を少しも恐れず、わしを容赦なく責め立てるばかりじゃないか。 

22. なぜだ。 これまで、一度でも頼み事をしたことがあるか。 あんたに物乞いしたことなんかないぞ。 

23. 助けを仰いだこともな。 

24. わしはただ、道理にかなった返事をしてほしいだけだ。 それが聞けたら、おとなしくしているさ。 教えてくれ。 いったいわしが、どんな悪いことをしたというんだ。

25-26. 真実を言われれば、だれでも胸に響くものだ。 ところが、あんたの批判にはまるで根拠がない。 一時の感情にかられ、やけを起こしたというだけで、わしを責めるのか。 

27. それじゃあ、身寄りのないみなしごを傷つけ、友を売るのと同じじゃないか。 

ヨブ記 6