2. 鼻に綱を通して、つなぎ止めたり、あごを大釘で刺し通したりできるか。
3. それは、打ちかからないでくれと、おまえに哀願したり、こびへつらったりするだろうか。
4. いつまでもおまえの奴隷になることを承知するだろうか。
5. それを、小鳥のようにペットにしたり、幼い娘の遊び相手としてあてがったりできようか。
6. 漁師仲間はそれを魚屋に売るだろうか。
7. その皮を投げ槍で傷つけたり、頭にもりを打ち込んだりできようか。
8. 頭に手をのせようものなら、そのあとの恐ろしい格闘のことがいつまでも頭にこびりつき、こりて二度と手出ししなくなる。
9. 生け捕りにすることなど、もってのほかで、考えただけでぞっとする!
10. それを怒らすほど勇気のある者はいない。 まして、それを征服するなど大それた話だ。 だれ一人その前に立ちはだかることができない。 だとしたら、だれがわたしの前に立てようか。
11. わたしはだれにも借りがない。 天の下にあるものはみな、わたしのものだ。
12. またレビヤタンには、手足と巨大な体にみなぎる、途方もない力がある。
13. だれがその厚い皮をはぎ、重なり合ったうろこの間に入れるか。
14. その鋭い歯は見るからに恐ろしい。
18. それがくしゃみすると、陽の光は霧ごしにいなずまのように光り、その目は火花のように輝く。
19. 口は火を吐き、
20. 鼻からは煙が出る。 かわいた藺草を燃やし、その上にかけた煮えたぎる釜から水蒸気が立ちのぼるように。