12. おまえはただの一度でも、朝に姿を現わせと命じ、暁を東の空からのぼらせたことがあるか。
13. 夜明けの光に、地上をくまなく照らし、不法な夜の支配にとどめを刺せと命じたことがあるか。
14. 暁をあかく彩り、
15. 悪人の巣を乱し、振り上げられた腕をとどめたことがあるか。
16. おまえは海の源の泉を探り、深海の底を歩いたことがあるか。
17-18. 死の門のありかを突き止めたことがあるか。 地の広さを見きわめたことがあるか。 知っているなら言ってみろ!
19. 光はどこから来るか。 どうしたらそこへ行き着けるか。 それとも、暗やみについて話せるか。 それはどこから来るか。
20. その境を見つけ、その源まで行くことができるか。
21. おまえはこれらのものが造られる前に生まれ、人生経験をじゅうぶん積んでいるのだから、そんなことぐらい、百も承知だろうが。
22-23. おまえは雪の倉に行ってみたことがあるか。 雹が造られ蓄えられる場所を見たことがあるか。 わたしはそれを、戦いの時に使おうと保管している。
24. 光の分岐点に通じる道はどこにあるか。 東風の故郷はどこか。
25-27. 大雨の水路として谷を掘ったのはだれか。だれがいなずまの道を造り、砂漠に雨を降らせ、乾ききった不毛の大地に水をじゅうぶん吸わせ、やわらかい草を生えさせるのか。
28. 雨には父親があるか。 露はどこから来るか。
29. 氷と霜の母親はだれか。
30. 水は姿を変え、石のように堅い氷になるではないか。
31. おまえは星を取り抑え、オリオン座やスバル座を引き止めることができるか。
32. 四季の順序を正しく決め、牡牛座のすべての星を正しい軌道に導くことができるか。
33. 宇宙の法則に通じ、天がどのような影響を地に及ぼすかを知っているか。
34. おまえの叫び声を雲にまで届かせ、そこから雨を降らすことができるか。
35. いなずまを呼び寄せ、意のままに雷を落とすことができるか。
36. 直観力と本能を授けたのはだれか。