ヨブ記 34:15-31 リビングバイブル (JLB)

15. いのちあるものはみな姿を消し、人は元のちりに帰る。

16.  ぼくのことばに耳を傾け、これから言うことを理解してほしい。 

17. もし、神様が正義を憎んだとしたら、支配者としての資格があるだろうか。 あなたは、全能の裁判官をとがめるつもりか。 

18. 王や高貴な人に、『おまえたちは不正を働く悪人だ』と言うこの神様を、とがめるつもりか。 

19. 神様は、どんなに身分の高い者にも色目を使わず、貧乏人より金持ちを、多少でもえこひいきしたりしない。 どんな人間でも、神様が造ったからだ。 

20. 彼らはあっという間に死ぬ。 身分の高い者も低い者も、真夜中に突然、人の手によらないで取り去られる。

21.  神様はすべての人の行動に目を光らせ、何もかもお見通しなのだ。 

22. 悪人が神様の視線から身を隠すような暗やみはない。 

23. だから、人を神様の法廷に引き立てるには、何か大きな罪を犯すのを待つまでもない。 

24. 神様は最高権力者を、取り調べることもなく失脚させ、他の人を代わりに立てる。 

25. 彼らのすることを監視し、一夜のうちに彼らをくつがえし、滅ぼす。 

26. また、公衆の面前で、彼らを悪者として打ちたたく。 

27. 彼らが神様から離れてわき道にそれ、 

28. 貧しい者の叫びが神様の耳に届いたからだ。 神様は虐待される者の叫びを聞く。 

29-30. 神様が沈黙を守っているからといって、だれが神様を非難できよう。 神様は、下劣な者が支配権をにぎらないようにして、国を滅亡から救う。 その一方では、いとも簡単に一つの国を葬る。

31.  なぜ、人は神様に、『私たちは罪を犯しましたが、もういたしません』と言わないのだろう。 

ヨブ記 34