1. エリフの弁論の続き。
2. 「たいそう博学の皆さん、ぼくの言うことを聞いていただきたい。
3. われわれは、聞きたい音楽を選び、食べたい料理を選ぶように、
4. 正しいことには従うという建て前を選ぶべきだ。 しかし、まず手始めに、正しいとはどういうことか定義する必要がある。
5. ヨブさんがこう言ったからだ。 『わしは潔白なのに、神様はそうでないと言い、
6. うそつき呼ばわりする。 罪など犯したこともないのに、恐ろしい罰を受けているんだ。』
10. 実に物わかりのいい皆さん、ぼくの言うことを聞いてほしい。神様は罪を犯さないことぐらい、子供だって知っている。
11. たいせつなのはむしろ、神様が罪人を罰するということだ。
12. 神様は絶対に悪を行なわず、正義を曲げないということほど確かなことが、あるだろうか。
13. ただ神様だけが、地上を支配する権威を持ち、正義をもって全世界を治める。
14. 神様がご自分の御霊を引き上げたら、
15. いのちあるものはみな姿を消し、人は元のちりに帰る。
16. ぼくのことばに耳を傾け、これから言うことを理解してほしい。
17. もし、神様が正義を憎んだとしたら、支配者としての資格があるだろうか。 あなたは、全能の裁判官をとがめるつもりか。
18. 王や高貴な人に、『おまえたちは不正を働く悪人だ』と言うこの神様を、とがめるつもりか。
19. 神様は、どんなに身分の高い者にも色目を使わず、貧乏人より金持ちを、多少でもえこひいきしたりしない。 どんな人間でも、神様が造ったからだ。