9. 『わしは潔白だ。 罪なんか犯していない』と。
10. 神様は重箱の隅をつつくように、一つのあらも見のがすまいと目を光らせ、あなたを敵視していると、あなたは言う。
11. また、『神様はわしの足にかせをはめ、ちょっとした動きでも監視する』とこぼす。
12. ぼくの答えを言おう。 このように神様を悪しざまに言うことが、そもそも罪なのだ。 神様は人より偉大ではないか。
13. 神様が自分のすることを、あなたにいちいち説明しないからといって、なぜ神様に反抗するのか。
14. 神様は何度でもお語りになる。
15. それも、人が深い眠りにつく夜の夢と幻の中でだ。
16. 神様はこのような方法で、人の耳を開き、知恵と訓戒を授け、
19. 神様は、骨が一本も折れないように注意しながらも、病気と痛みを送る。
20. それで人は、生きる楽しみどころか食欲すら失い、よだれの出そうなデザートでさえ見向きもしなくなる。
21. 彼はやせ細って骨と皮だけになり、
22. 死の一歩手前に近づく。
25. こうして彼は、子供のように元気になり、若さを取り戻して健康になる。
26. 彼が祈ると、神様はすぐさま答え、喜んで彼を受け入れ、彼を元の働き場に戻す。
27. 彼は大声で友人に言う。 『ぼくは罪を犯したが、神様は釈放してくださった。