23. こんなことをするくらいなら、世界でいちばん恐ろしい神様にさばかれるほうがましだ。 威厳のある神様を向こうに回したら、それこそ、一片の望みもなくなってしまう。
24. わしは金を頼りにしたことがあるだろうか。
25. 財産のあるなしを幸福の尺度にしたことがあるだろうか。
26. あるいは、空に輝く太陽を見、銀の道をそぞろ歩きする月を見て、
27. 心ひそかに魅せられ、手を合わせて拝んだことがあるだろうか。
28. こんな行為も、裁判にかけて罰せられるべきだ。 わしがこんなことをしたのなら、天の神様を否定したことになるからだ。
29. わしは、敵が苦しむのを見て喜んだことがあるだろうか。
30. 人をのろったり、復讐したりしたことなど一度もない。
31. 召使にすきっ腹をかかえさせたこともない。
32. 見知らぬ人でも追い返したりせず、だれが来ても気持ちよく迎え入れた。
33. わしは、アダムのように罪を隠したことがあるだろうか。