2-3. みだらな者に全能の神様が災いを下すことを知っているからだ。
18. いつも、孤児を引き取って親身に世話し、わが子同様に育てた。
19-20. 寒さにこごえている者に着る物を与えず、その人を暖めるために羊の毛を刈らなかったことがあるだろうか。
21. 孤児をだしに使って、もうけたことがあるだろうか。
22. こんなことを一つでもしていたら、腕がつけ根からもぎ取られ、肩の骨がはずれてもかまわん!
23. こんなことをするくらいなら、世界でいちばん恐ろしい神様にさばかれるほうがましだ。 威厳のある神様を向こうに回したら、それこそ、一片の望みもなくなってしまう。
24. わしは金を頼りにしたことがあるだろうか。
25. 財産のあるなしを幸福の尺度にしたことがあるだろうか。
26. あるいは、空に輝く太陽を見、銀の道をそぞろ歩きする月を見て、
27. 心ひそかに魅せられ、手を合わせて拝んだことがあるだろうか。
28. こんな行為も、裁判にかけて罰せられるべきだ。 わしがこんなことをしたのなら、天の神様を否定したことになるからだ。
29. わしは、敵が苦しむのを見て喜んだことがあるだろうか。
30. 人をのろったり、復讐したりしたことなど一度もない。
31. 召使にすきっ腹をかかえさせたこともない。
32. 見知らぬ人でも追い返したりせず、だれが来ても気持ちよく迎え入れた。
33. わしは、アダムのように罪を隠したことがあるだろうか。
34. 群衆におびえ、軽べつされることを恐れて、罪を認めようとせず、人の力になることをためらったことがあるだろうか。
35. わしの言い分を聞き、わしの立場を理解してくれる者はいないのか。 だれが何と言おうと、わしは正しい。もし、まちがっていたら、それを全能者に指摘してもらいたいものだ。 敵の起訴状が正当であることを、全能者にぜひ認めてもらいたいものだ。
36. わしはそれを、冠のように大事にしまっておく。