1. ところが、今はどうだ。 わしより若い連中が、わしをばかにする。 連中の父親は、わしの家の番犬にも劣るというのに。
2. 彼らには強力なうしろだてがある。 だがそれも、実際は張り子の虎にすぎない。
3. 彼らはききんで骨と皮になり、荒れ果てて陰気な不毛の地や砂漠に放り出される。
4-5. 食べる物といえば木の根や葉ばかりの、人里離れた所へ追いやられる。 どろぼうか何かのように、人々は大声をあげて追い払う。
6. 足のすくむような谷の斜面、洞窟、岩場が、彼らの住みかとなる。
28-29. 悲しみのあまり太陽さえも見えない。 わしは立ち上がり、大ぜいの人に助けを呼び求めるが、ただの一人芝居に終わるだけだ。 わしは山犬の兄弟分とみなされ、だちょうの仲間と思われている。