1. ついにヨブが口を開き、自分の生まれた日をのろいました。
4. 誕生日なんか、なくなってしまえっ! 神にさえ見捨てられ、永遠の暗やみに包まれてしまえっ!
7. その夜を吹きさらしにし、喜びを追い出せ。
8. のろいの名人よ、その日をのろってくれ。
9. その夜は、星も出るな。 どんなに光を待ちあぐねても夜は明けず、朝がくるな。
10. こんな災難に会うため、わざわざ生まれて来たわしのために。
11. ああ、なぜ、生まれてすぐ死ななかったのか。
12. なぜ、産婆はわしを生かしておき、乳房をふくませて養い育てたのか。
13. 生まれてすぐ死んでいたら、今ごろ安らかに眠っていただろうに。
14-15. 飛ぶ鳥を落とす勢いの総理大臣や王たち、また城の中に財宝を積み上げた羽振りのいい領主たちと、いっしょになっていただろうに。
16. 呼吸もせず、陽の光を見ることもない、死産だったらよかったのだ。
17. 死んでしまえば、悪者も人に迷惑をかけず、疲れきった者も憩う。
18. 囚人でさえ、彼らをのろう残忍な看守から解放される。