ヨブ記 29:9-18 リビングバイブル (JLB)

9. 領主たちは立ったままおし黙り、手を口にあてた。 

10. 町の最高幹部は声をひそめた。 

11. だれもがわしの言うことに聞き惚れ、わしをほめそやした。

12.  わしは曲がったことの大きらいな判事として、生活苦にあえぐ貧乏人や、身寄りのないみなしごを助けてきた。 

13. 死にかかっている者に救いの手を伸ばすと、彼らはわしを祝福した。 気の毒な未亡人には、喜びの歌をうたえるようにしてやった。 

14. わしのすることはみな正しく、嘘偽りがなかった。 正義こそ、わしの衣だったのだ。 

15. 盲人には目となり、足なえには足となって仕えた。 

16. 貧しい者には父親のようになり、一面識もない者でも、公平な裁判が受けられるように面倒をみた。 

17. 神様など眼中にない無法者の牙を折り、口にくわえていた犠牲者を助け出した。

18.  そこで考えたものさ。 『きっと幸せいっぱいの長寿を全うし、たたみの上で大往生を遂げるだろう』とな。 

ヨブ記 29