1. ヨブの弁解の続き。
2. 「神様が目をかけてくださった昔がなつかしい。
3. 神様はわしの歩く道を照らしたので、暗やみの中を歩いても無事だった。
4. まだ若かったころ、神様のあたたかい思いやりは、家の中でも感じられた。
5. 全能者はわしとともにいたし、子供たちも回りにいた。
6. 手がけることはみなうまくいき、岩でさえ、わしのためにオリーブ油を注ぎ出した!
7. あのころ、わしは町の門に行き、名誉長老の席に座った。
8. 青年たちはわしを見ると道をあけ、年寄りでさえ、わざわざ起立して敬意を表した。
9. 領主たちは立ったままおし黙り、手を口にあてた。
10. 町の最高幹部は声をひそめた。
11. だれもがわしの言うことに聞き惚れ、わしをほめそやした。
12. わしは曲がったことの大きらいな判事として、生活苦にあえぐ貧乏人や、身寄りのないみなしごを助けてきた。
13. 死にかかっている者に救いの手を伸ばすと、彼らはわしを祝福した。 気の毒な未亡人には、喜びの歌をうたえるようにしてやった。