6. あんたは、着ている物をぜんぶ質草に取らなければ、困っている友人に金を貸さなかったのだろう。 そうだとも、彼らの骨までしゃぶったに違いない。
7. のどが渇いている者に水を飲ませず、飢えている者にパンを与えなかったに違いない。
8. ところが、権力者には欲しい物は何でもくれてやり、金持ちには好きな所に住まわせた。
9. 気の毒な未亡人を手ぶらで追い返し、みなしごの腕をへし折った。
12. 神様は、天や星より高い所にいる偉大なお方だ。
13. ところが、あんたは言う。 『だから神様は、わしのしていることが見えないのだ。 暗やみごしに、正しいさばきなんかできやしない。
14. 黒雲に取り巻かれて、神様には何も見えやしないんだ。 神様は、はるかかなたの空の上を、のんびり散歩しているだけさ。』
17. そんな連中は神様に言った。 『神様、じゃまだからどいてくれ! あんたがいたって、何の役にも立ちゃしない。』
18. わしだったら、口が裂けてもこんなことは言わない。 彼らは、神様が良い物をいっぱい下さったことを忘れている。