ヨブ記 22:2-23 リビングバイブル (JLB)

2.  「人は少しでも神様の役に立つだろうか。 最高の知恵者でさえ、自分の役に立つだけだ。 

3. あんたが正しいからといって、全能者は喜ぶだろうか。 あんたが完全だからといって、神様の得になるだろうか。 

4. 罰を受けているのは、あんたが正しいからだろうか。 

5. とんでもない。 悪いからこそ、罰せられるのだ。 あんたの罪は底なしの沼だ!

6.  あんたは、着ている物をぜんぶ質草に取らなければ、困っている友人に金を貸さなかったのだろう。 そうだとも、彼らの骨までしゃぶったに違いない。 

7. のどが渇いている者に水を飲ませず、飢えている者にパンを与えなかったに違いない。 

8. ところが、権力者には欲しい物は何でもくれてやり、金持ちには好きな所に住まわせた。 

9. 気の毒な未亡人を手ぶらで追い返し、みなしごの腕をへし折った。 

12.  神様は、天や星より高い所にいる偉大なお方だ。 

13. ところが、あんたは言う。 『だから神様は、わしのしていることが見えないのだ。 暗やみごしに、正しいさばきなんかできやしない。 

14. 黒雲に取り巻かれて、神様には何も見えやしないんだ。 神様は、はるかかなたの空の上を、のんびり散歩しているだけさ。』

17. そんな連中は神様に言った。 『神様、じゃまだからどいてくれ! あんたがいたって、何の役にも立ちゃしない。』 

18. わしだったら、口が裂けてもこんなことは言わない。 彼らは、神様が良い物をいっぱい下さったことを忘れている。 

19. そこで今度は、正しい者が悪者の滅びるのを眺める番だ。 潔白な者は悪者をあざけり笑う。 

20. 彼らは口々に言う。 『見ろよ。 敵の最後の一人が火で滅ぼされたぞ。』

21.  神様に口答えするのはよしたまえ! いさぎよく仲直りしろよ。 そうしたら、気が楽になるぞ。 まちがっていたことを素直に認めれば、神様のいつくしみがある。 

22. 神様の教えに耳を傾け、それを心にたくわえろ。 

23. 神様に立ち返り、いっさいの悪を閉め出せば、元どおり栄える。 

ヨブ記 22