7. ほんとうのところ、悪者は天寿を全うし、名をあげ、羽振りをきかせている。
8. 連中は子供が成長するまで長生きし、おまけに孫の顔まで見る。
9. 家庭の心配事など一つもなく、平和そのものだ。 しかも、神様は彼らを罰しない。
10. 家畜もどんどん増える。
11. 快活な子供たちにも恵まれる。
14. 神様を追い出し、神様にかかわるのはまっぴらごめんだと思っているのに、こうなる。
15. 彼らは大きな口をたたく。 『全能の神様だって? いったいだれのことだい。 だいたい、なぜ神様なんかに従わなきゃならんのかね。 たいしたご利益もないのに。』
16. 悪者がさわった物は、何もかも金になる! だが、そんな連中の顔など見たくもない。
17. 悪者は何をしてもうまくいく。 一度だって災いに会わず、神様が悲しみ、怒る時には、彼らだけがお目こぼしにあずかる。
18. 風が彼らをわらのように吹き飛ばし、嵐が運び去るだと? とんでもない。 彼らはびくともしないではないか。
19. 『だが神様は、少なくとも彼らの子供を罰する』と言うのか。 しかし、わしは納得できない。 罪を犯した当人を罰すべきで、子供は問題外だ! 当人が身をもって、刑罰の痛みを思い知るべきではないか。