1. ヨブの返事。
4. 人はどうでもいい。 わしは神様に文句があるんだ。 こんな状態じゃ、悩むのが当然だろう。
5. まともにわしを見ろ。 どうだ、こわいか。 こわかったら、手を口にあてるがいい。
6. わしでさえ、自分の姿を見ると恐ろしくなって身震いする。
7. ほんとうのところ、悪者は天寿を全うし、名をあげ、羽振りをきかせている。
8. 連中は子供が成長するまで長生きし、おまけに孫の顔まで見る。
9. 家庭の心配事など一つもなく、平和そのものだ。 しかも、神様は彼らを罰しない。
10. 家畜もどんどん増える。
11. 快活な子供たちにも恵まれる。
12-13. 毎日、歌と踊りで明け暮れ、財産家となり、倹約などどこ吹く風で、死ぬまで栄える。
14. 神様を追い出し、神様にかかわるのはまっぴらごめんだと思っているのに、こうなる。
15. 彼らは大きな口をたたく。 『全能の神様だって? いったいだれのことだい。 だいたい、なぜ神様なんかに従わなきゃならんのかね。 たいしたご利益もないのに。』
16. 悪者がさわった物は、何もかも金になる! だが、そんな連中の顔など見たくもない。
17. 悪者は何をしてもうまくいく。 一度だって災いに会わず、神様が悲しみ、怒る時には、彼らだけがお目こぼしにあずかる。