4. あんたにもわかっているはずだ。 この地上に人が住むようになって以来、
5. 悪者が勝ち誇るのはつかの間で、不信心な者の喜びは一夜の夢だ。
6. たとい、連中が思い上がり、肩をいからせて歩いても、
7. 糞のようにつまみ捨てられ、永久に滅びる。 彼を知る人たちは、どこへ行ったのかといぶかる。
8. 彼は幻のように消え失せ、
9. 友人も家族も、二度とその姿を見ることはない。
10. 子供たちは貧乏人に物乞いし、やっとの思いで負債を埋め合わせる。
11. たとい彼がまだ若くても、その骨はちりに横たわる。
12. 彼は悪の楽しみを覚え、それを口の中でとかし、
13. ゆっくり味わいながら、少しずつ飲みくだす。