ヨブ記 12:3-17 リビングバイブル (JLB)

3. あんたも、わしと似たりよったりさ。 それくらいのことは、だれだって知っているよ。 

4. わしは、神様に助けを願い、じきじきに答えていただいたこともあるのに、今は人の笑い草になってしまった。 品行方正なわしが、物笑いの種とはな。 

5. その一方では、金持ちどもが、難儀している者をあざけり、困っている者を目ざとく見つけてばかにする。 

6. 物取りは栄えるものだ。 さあ、かまうことはないから、神様を怒らせてみたらどうだ。 別に罰があたるわけでもあるまい。 それでも神様は、必要なものはぜんぶ下さるだろうよ。

10. すべての生き物のいのちと、すべての人間の息とは、共に神様の御手のうちにあるからだ。 

11. 舌が、うまいかまずいかを区別するように、思考力は、耳に入ることばが本当かうそかを聞き分ける。 

12. お説のとおり、わしのような老人には知恵と分別がある。 

13. だが、本物の知恵と力は神様だけのものだ。ただ神様だけが、わしらのなすべきことをご存じだ。 何といっても、神様には思慮がある。

14.  おまけに、神様の力ときたらどうだ。 神様がこわしたものは、二度と建て直せない。 神様に追い詰められたら、観念するしかない。

15. 神様が雨を引き止めると、地は砂漠となり、嵐を送ると、水浸しになる。 

16. このように、力と知恵は神様のものだ。 欺く者も欺かれる者も、共に神様の奴隷であることに変わりはない。

17.  神様は助言者と裁判官をなぶりものにする。 

ヨブ記 12