ヨハネによる福音書 8:34-46 リビングバイブル (JLB)

34.  「それは違います。 あなたがたは一人のこらず罪の奴隷なのです。 

35. 奴隷には何の権利もありません。 しかし、息子は別です。 ありとあらゆる権利を持っています。 

36. だから、神の子が自由にしてあげたら、それこそ、ほんとうに自由の身になるのです。 

37. 確かに、あなたがたはアブラハムの子孫です。 けれども、あなたがたの中には、わたしを殺そうとねらっている者がいるのです。 わたしのことばが、心にしっかり根を下ろしていないからです。 

38. せっかく、わたしの父といっしょにいた時に見たことを話してあげても、あなたがたは、自分の父の言いつけに従っているだけです。」

39.  「私たちの父はアブラハムです。」彼らは、きっぱり言いきりました。「いや、あなたがたの父がアブラハムだったら、彼の良い模範にならったはずです。 

40. ところが、どうです。 反対にわたしを殺そうとしているではありませんか。 しかも、その理由がまるでおかしいのです。 わたしが神から聞いた真理を語ったからというのですから。 アブラハムなら、そんなことは絶対にしなかったでしょう。 

41. そんなことをするのは、自分の父の言いつけに従っているからです。」「私たちは私生児じゃありません。 私たちの真の父は、神ご自身です。」

42.  「ほんとうにそのとおりなら、わたしを愛したはずです。 わたしは神のもとから来たのですから。 自分の考えで、今、ここに、いるのではありません。 父が、ここにお遣わしになったのです。 

43. まあ、わたしの言うことがわからないのも、むりはありません。 理解できないようにされているのですから……。 

44. あなたがたの父は悪魔です。 悪魔の子が、悪魔の悪い行ないを喜んでまねても、不思議ではありません。 悪魔は初めから人殺しで、真理をきらっています。 悪魔のうちには真理の一かけらもありません。 悪魔がうそをつくのは、しごく当然です。 そもそも、うそつきの元祖なのですから。 

45. だから、真理を語っても、あなたがたが信じてくれないのは、あたりまえです。

46.  あなたがたのうち、だれが、たった一つでもわたしの罪を指摘できますか。 できないでしょう。 真理を話してあげるのに、なぜわたしを信じないのですか。 

ヨハネによる福音書 8