ヨハネによる福音書 7:38-53 リビングバイブル (JLB)

38. わたしを信じれば、心の奥底からいのちの水の川が流れ出ると、聖書(旧約)に、はっきり書いてあるでしょう!」 

39. 〔イエスは聖霊のことを言われたのです。 御霊は、イエスを信じる人すべてに与えられることになっていましたが、この時はまだでした。 イエスが、天にある栄光の座に戻っておられなかったからです。〕

40.  イエスがこう言われるのを聞いて、群衆のうちのある者は、「この人は、確かに、キリスト様のすぐ前に来るという、あの預言者だ!」と、確信をもって言いました。 

41-42. 「この方こそキリスト様だ!」と言いきる者もいました。 しかし、「いや、そんなはずはない。 まさかガリラヤみたいな所からキリスト様は出ないだろうよ。キリスト様は、れっきとしたダビデ王の血筋で、ダビデ王の生地ベツレヘムの村に生まれると、聖書(旧約)に、はっきり書いてあるんだからな」と主張する者まで現われました。 

43. こんなぐあいで、イエスについての意見はまちまちでした。 

44. 中には、逮捕したいと思う者さえいましたが、手を出すまでには至りませんでした。

45.  イエスの逮捕に向かった宮の警備員たちは、すごすごと祭司長やパリサイ人たちのところに戻るほかありません。 「どうして、やつをつかまえて来なかったのかっ!」彼らはきびしく問いただしました。

46.  警備員たちは、口ごもりながら答えました。 「は、はい。 でも、あの人の話すことが、とてもすばらしくて……。 なにせ、これまで聞いたこともないようなお話なんですから。」

47.  これを聞くと、パリサイ人たちはあざ笑いました。 「さては、おまえたちも惑わされたな。 

48. われわれユダヤ人の議員やパリサイ人の中で、あいつをメシヤ(救い主)だと信じてる者が、一人でもいるか? 

49. そりゃあ、無知な連中は頭から信じきってるかもしらんがね。だが、やつらに何がわかるか。 罰あたり者めが。」

50.  その時、ニコデモが口を開きました。 〔そうです。夜ひそかにイエスを訪ねた、あのユダヤ人の指導者です。〕

51.  「おことばですがね、取り調べもしないうちに、有罪だと決めるのは、合法的ではありませんな。」

52.  「おや、あなたも卑しいガリラヤ人なんですか。 まあ、聖書(旧約)を調べることですな。 ガリラヤから預言者など出るはずがないことを、ご自分の目で確かめたらどうです。」

53.  こうして、一同は散会し、めいめい家に帰りました。赦された不倫の女

ヨハネによる福音書 7