33. あなたがたは、バプテスマのヨハネの教えを聞こうと、わざわざ出かけて行きました。確かに、ヨハネがわたしについて語ることは、何もかもほんとうのことです。
34. しかし、わたしについての最高の証言は、人間の証言ではありません。 ただ、ヨハネの証言のことを思い出させたのは、わたしを信じて救われてほしい一心からです。
35. なるほどヨハネはしばらくの間、ひときわ明るく輝き、あなたがたもそれを喜びました。
36. しかし、わたしには、ヨハネの証言よりも、もっとすぐれた証言があります。 それは、わたしの行なう奇蹟です。 これらの奇蹟は、父がわたしに託されたもので、父がわたしをお遣わしになったという、動かぬ証拠なのです。
37. また、父もおん自ら、直接あなたがたに姿を現わしたり、語りかけたりはなさいませんが、わたしのことを証言しておられます。
38. ところがどうです。 あなたがたは、父のことばを聞こうともしません。 神のことづけを伝えるために遣わされたわたしを、信じないのですから。
39. あなたがたは、永遠のいのちを見つけようと、熱心に聖書を調べています。 その聖書は、わたしを指し示しているのです。
40. それなのにあなたがたは、わたしのところに来ようともしません。 ですから、永遠のいのちを受けることができないのです。
41-42. あなたがたがわたしを認めようが認めまいが、そんなことはどうでもいいことです。 あなたがたのうちには神の愛がないのですから。
43. わたしは父の代理として来たのに、あなたがたは喜んで迎えてはくれません。 ところが、ほかの人が、神から遣わされたのでもなく、ただ自分の権威を引っ下げて来ると、待ってましたとばかり、手をたたいて迎えるのです。
44. もっとも、あなたがたが信じられないのも、むりはありません。 互いにほめたり、ほめられたりすることは喜んでも、ただ一人の神からほめていただくことなどまるで関心がないのですから。
45. しかし、このことであなたがたを父に訴えるのは、わたしではありません。 それはモーセです。 あなたがたはモーセのおきてにひたすら天国への望みをかけていますが、おきてを与えた当のモーセが訴えるのです。
46. それもみな、あなたがたがほんとうはモーセを信じていないからです。 モーセはわたしのことを書いたのです。 そのモーセを信じないから、わたしをも信じないのです。
47. モーセの書いたものを信じないくらいだから、わたしを信じないのも不思議はありません。」天からのパンであるイエス