5-6. サマリヤのスカルという村にさしかかられたのは、ちょうど正午ごろでした。 そこに、昔ヤコブが息子ヨセフに与えた土地があり、ヤコブの井戸がありました。 日のかんかん照りつける長い道のりを歩いて来られたイエスは、疲れ果て、井戸のそばにぐったり腰をおろされました。
47. うわさでは、イエスはユダヤを出てガリラヤを旅行中だということです。 役人は、さっそくカナまでやって来ました。 そしてイエスにお会いすると、「息子が今にも死にそうなんです。 どうぞカペナウムへおいでになって、治してやってくださいっ!」と熱心に頼みました。
48. 「わたしがもっと多くの奇蹟を行なわなければ、信じようとしないのですか。」
49. 「先生。 お願いですっ! 子供が死なないうちにおいでください。」
50. 「さあ、家にお帰りなさい。 お子さんは治りました。」役人は、イエスのことばを信じ、家へ急ぎました。
51. 途中、召使たちが迎えに来て、「お坊っちゃまは、すっかりよくなりました」と知らせました。
52. 「えっ! いつからだ。」「昨日の午後一時ごろでしょうか、急に熱が下がりまして……。」
53. それはまさに、イエスが「お子さんは治りました」と言われた時刻とぴったり一致していました。 このことがあって、役人と家族全員が、イエスをメシヤ(救い主)だと信じました。
54. これは、イエスがユダヤから来られて、ガリラヤで行なわれた第二の奇蹟です。聖書(旧約)はイエスを指し示す