9. 「それはいったい、どういうことで?」
10. 「あなたはみんなに尊敬されているユダヤ人の教師ではありませんか。 このようなこともわからないのですか……。
11. わたしは知っていること、見たことだけを話しているのです。 それなのに、あなたがたは信じてくれません。
12. 人間の世界で現に起こっていることなのですよ。 それも信じられないくらいなら、天で起こることなど、話したところで、とても信じられないでしょう。
13. メシヤ(救い主)のわたしだけが、この地上に下って来て、また天に帰るのです。
14. モーセが荒野で、青銅で作った蛇を、さおの先に掲げたように、わたしも木の上に上げられなければなりません。
15. わたしを信じる人はだれでも、永遠のいのちを持つためです。」
16. 実に神は、ひとり子をさえ惜しまず与えるほどに、世を愛してくださいました。 それは、神の御子を信じる者が、だれ一人滅びず、永遠のいのちを得るためです。
17. 神がご自分の御子を世にお遣わしになったのは、世に有罪判決を下すためではありません。 救うためです。
18. この神の子に救っていただけると信じ、何もかもお任せする者は、永遠の滅びを免れます。 しかし、お任せしない者は、神のひとり子を信じなかったのですから、すでにさばかれ、有罪判決を下されたのです。
19. そのような判決が下ったわけは、こうです。 天からの光が世に来ているのに、彼らは、自分の行ないが悪かったため、光よりも暗やみを愛したのです。
20. 暗やみの中で罪を犯したいので、彼らは天からの光をきらいました。 罪が暴露され罰せられるのを恐れて、光のほうに出て来ようともしません。