21. しかし、正しいことを行なっている人は、喜んで光のほうに出て来ます。 神の望まれることを行なっていると、だれの目にもはっきりわかるためです。
22. その後、イエスと弟子たちは、エルサレムを去り、しばらくユダヤに滞在し、バプテスマ(洗礼)を授けていました。ヨハネとイエスの役割
23-24. そのころはまだ、バプテスマのヨハネは投獄されておらず、サリムに近いアイノンで、バプテスマを授けていました。 そこには、水がたくさんあったからです。
25. ある日、一人のユダヤ人が、「イエス様のバプテスマのほうがすぐれている」と、ヨハネの弟子たちに議論を吹っかけました。
26. 弟子たちは、ヨハネのところに来てこぼしました。 「先生。 ヨルダン川の向こう岸でお会いしたあの方、あなた様がメシヤ(救い主)だとおっしゃったあの方も、バプテスマを授けておられるそうで……。 みんな、こちらには来ないで、どんどんあの方のほうへ行ってしまいます。」
27. ヨハネは答えました。 「天の神様が、一人一人にそれぞれの役割を決めてくださる。
28. 私の役目は、だれもがあの方のところへ行けるように道を備えることだ。 私はキリストではないと、はっきり言ったはずだよ。 あの方のために道を備えるために、私はここにいるのだ。
29. 一番魅力のあるものに人々が集まるのは当然だろうが。 花嫁は花婿のもとへ行く。 花婿の友達は花婿といっしょに喜ぶ。 私は花婿の友達だから、花婿の喜ぶ声を聞くと、うれしくてたまらないのだ。
30. あの方はますます偉大になり、私はますます力を失う。
31. あの方は天から来られた方。 ほかのだれよりも偉大なお方だ。 私は地から出た者。 地上のことしかわからない。
32. あの方は、見たこと聞いたことをお話しになる。 だが、そのおことばを信じる人はなんと少ないことか……。
33. あの方を信じれば、神様が真理の源だとわかるのに。
34. 神様から遣わされたあの方は、神様のことばをお話しになる。 あの方の上には、神の御霊が無限に注がれているからだ。
35. 父なる神様はこの方を愛し、万物をこの方にお与えになった。
36. この方は神様の御子なのだ。 この方に救っていただけると信じ、何もかも任せきる者はだれでも、永遠のいのちを得る。 だが、この方を信じない者、従わない者は、絶対に天国を見ることはできない。 そればかりか、神様の怒りがその人の上にとどまるのだ。」サマリヤ人の女