3-4. 私たちは、それを確かめようと、二人して墓に急ぎました。 私はペテロより速かったので、先に着きました。
18. マグダラのマリヤは、さっそく帰って行き、弟子たちに、「ねえ聞いて、主にお会いしたのよ」と告げ、イエスの言われたとおりに話しました。
19. 同じ日曜日の夕方のことです。 弟子たちは、ユダヤ人の指導者たちを恐れて、戸にしっかりかぎをかけ、肩を寄せ合うようにして集まっていました。 その時、突然、全く突然に、イエスが一同の中にお立ちになったのです。 「平安があるように。」イエスはまず、こうあいさつされてから、
20. 手とわき腹をお見せになりました。 主を見た弟子たちの喜びは、どんなだったでしょう。
21. イエスはもう一度言われました。 「平安があるように。 父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わします。」
22. ここで、一同にふっと息を吹きかけ、また言われました。 「聖霊を受けなさい。
23. あなたがたが赦すなら、だれの罪も赦されます。 あなたがたが赦さない罪は赦されません。」疑わずに信じなさい
24. 十二弟子の一人で、「ふたご」と呼ばれたトマスは、その時、その場に居合わせませんでした。
25. それでみんなが、「ほんとうだよ。主にお会いしたんだよ」と口をすっぱくして話しましたが、本気にしません。 頑として、こう言いはるばかりです。 「主の御手に釘あとを見、この指をそこに差し入れ、この手を主のわき腹に差し入れてみなきゃ、信じるもんか。」
26. 八日たちました。 その日も、弟子たちは集まっていました。 今度はトマスもいっしょです。 戸には、かぎがかかっています。 ところが、突然、前の時と全く同じように、イエスが一同の中に立ち、「平安があるように」と、あいさつなさったではありませんか。
27. それからイエスは、トマスにおっしゃいました。 「さあ、あなたの指をこの手に当ててみなさい。 あなたの手をこのわき腹に差し入れてみなさい。 いつまでも疑っていないで、信じなさい。」
28. 「ああ、わが主、わが神よ!」感きわまって、トマスは叫びました。
29. 「わたしを見たから信じたのですか。 しかし、見なくても信じる者はしあわせです。」
30. この本に記した奇蹟のほかにも、もっと多くの奇蹟をイエスが行なわれるのを、弟子たちは見ました。
31. しかし、これらのことを特に書いたのは、あなたがたが、イエスは神の子キリストであると信じるため、またそう信じていのちを得るためです。ガリラヤ湖畔で弟子に現われたイエス