4-5. イエスは、自分の身に起こることを何もかもご存じだったので、少しもあわてません。 前に進み出て人々を迎えました。 裏切り者のユダもいっしょです。 「だれを捜しているのですか。」「ナザレのイエス!」「わたしがイエスです。」
37. 「なんだと、それじゃあ、やっぱりおまえは王なんだなっ!」「いかにもそのとおりです。 そのためにこそ、わたしは生まれたのです。 そう、この世に真理を伝えるために。 真理を愛する者はみな、わたしに従うのです。」
38. 「真理だと? 真理とは何だ。」吐き捨てるように叫ぶと、ピラトはまたユダヤ人たちのところへ行き、こう提案しました。 「あの男は無罪だ。
39. ところで、毎年過越の祭りの時には、囚人を一人釈放してやることになっている。 おまえたちさえよければ、あの『ユダヤ人の王』を釈放してやるが、どうだ。」
40. 「違う! あいつじゃない! バラバだ!」彼らはまた大声でわめき立てました。 このバラバという男は強盗だったのです。