1. このことを話したのは、これからどんなことが起こっても、あなたがたがおたおたしないためです。
2. 覚悟しなさい。 会堂から除名され、いのちまでつけねらわれる身になるのですから。 事実、あなたがたを殺すことで、神への奉仕を果たすのだと、人々がとんでもない思い違いをする時が来ます。
3. 父をも、わたしをも知らない人々のやりそうなことです。
4. いいですか。 この警告をしっかり心にとめておきなさい。 迫害が現実に起きた時、あわてふためかないですむようにしなさい。 今までこんなことを言わなかったのは、しばらくでも、いっしょにいてあげられたからです。
5. しかし今は、わたしをお遣わしになった方のもとに行かなければなりません。 それでもあなたがたは、わたしが何のためにそこへ行くのか、知りたくないようです。 だれ一人、どこに行くのか尋ねもしないではありませんか。
6. ただもう、わたしの話を聞いて、悲しみで胸が張り裂けんばかりなのでしょう。
7. だがほんとうは、わたしが行くのは、あなたがたにとって一番よいことなのです。 わたしが行かなければ、助け主はおいでになりません。 行けば、必ずおいでになります。 それというのも、わたしが、その方を遣わすからです。
8. その方が来られると、世間の人に誤りを認めさせます。 罪、心の正しさ、神との正しい関係、さばきからの救いということで、人々はまるで考え違いをしているのです。
9. まず罪とは、わたしを信じないことです。
17-18. この話を聞いて、弟子たちの何人かが、ひそひそささやき始めました。 「いったい何のことだろう。 『じきに、わたしを見なくなり、またすぐに、わたしを見る』とか、『父のもとに行く』とかおっしゃったけど、さっぱりわからないな。」