19. 今そのことを話しておきましょう。 その時になって、あなたがたがわたしを信じられるように。
20. よく言っておきます。 わたしが遣わす者を心から受け入れる人はだれでも、わたしを受け入れるのです。 そして、わたしを心から受け入れることは、わたしをお遣わしになった父を受け入れることなのです。」新しい戒めを与えるイエス
21. ここでイエスは、込み上げる霊の悲しみを抑え、叫ばれました。「そうです。 まぎれもない事実なのです。 あなたがたのうちの一人が、わたしを裏切るのです!」
22. 弟子たちは、だれのことか見当もつきません。 きょとんとして顔を見合わせるばかりです。
23. ところで、私は日ごろから特に目をかけていただいていたので、食卓では先生の隣に座っていました。
24. だからでしょうか、シモン・ペテロが私に、「そんな恐ろしいことをしでかすのは、いったいだれか聞いてくれ」と合図を送ってきました。
25. そこで私は、先生に、「主よ。 だれがそんなことを?」と尋ねました。
26. 「わたしが手ずからスープに浸したパンを与える者がそうです。」こう言われると、イエスはパンを浸し、イスカリオテのシモンの子ユダに与えられたのです。
27. ユダがそのパンを口に入れるが早いか、サタンがユダの心に入り込みました。 そこで、イエスはユダに、「さあ、急いで、することをしなさい」と言われました。
28. 食卓に着いているほかの者はみな、何のことやら、さっぱりわかりません。