ヨハネによる福音書 12:13-21 リビングバイブル (JLB)

13. 「それ、イエス様をお迎えしろ」と、手に手にしゅろの枝を振りかざして駆けつけます。 沿道はたちまち人の波、波、波……。 あちこちで大歓声が上がります。「救い主様ーっ!イスラエルの王様ばんざーいっ!神の大使ばんざーいっ!」

14.  イエスはろばの子に乗っておられました。 こうして、預言どおりのことが起こったのです。

15.  「イスラエルの民よ。あなたがたの王を恐れるな。王は柔和で、ろばの子に乗って、来られるのだから。」

16.  〔この時、弟子たちにはまだ、この出来事が預言どおりに起こったとは、思えませんでした。 しかし、イエスが天にある栄光の座に帰られたあと、「そういえば、あの事も聖書にあるとおりだった。 この事も預言どおりだった」と、一つ一つ思い当たることばかりでした。〕

17.  群衆の中には、イエスがラザロを生き返らせる現場を目撃した人たちの顔もちらほら見られます。 彼らは事件の一部始終をふれ回っていました。 

18. こんなに大ぜいの人がイエスを出迎えたのも、実を言えば、そのすばらしい奇蹟のことを聞いたからなのです。

19.  この有様に、パリサイ人たちは、とうとうやけを起こしてしまいました。 「なんてことだっ! 見ろ。 みんな、あいつについて行ったじゃないかっ!」

20.  さて、過越の祭りに加わろうと、エルサレムに来ていた数人のギリシヤ人が、 

21. ベツサイダ出身のピリポのところへ来て、「先生。ぜひともイエス様にお会いしたいのですが」と頼み込みました。 

ヨハネによる福音書 12