54. そんなこともあって、イエスは、人前でおおっぴらに活動するのをやめ、エルサレムをあとにされました。 そして、荒野に近いエフライムの村で、しばらく弟子たちと共に身を潜めておられました。
55. ユダヤ人の過越の祭りが近づきました。 この時は、大ぜいの人が各地からエルサレムに集まります。 みな祭りの始まる前にきよめの儀式をすませようと、数日前には着くように出かけて来るのです。
56. 人々はイエスに会いたいと思いました。 宮のあちこちで、「どうだろうね。 あの方は、祭りにいらっしゃるかな」と、しきりにうわさし合う声が聞こえます。
57. 一方、祭司長やパリサイ人たちの頭には、イエスを逮捕することしかありません。 「イエスを見かけた者は、直ちに届け出よ」という命令を出していました。イエスに香油を注ぐマリヤ