ヨハネによる福音書 11:5-19 リビングバイブル (JLB)

5.  イエスは、マルタたち三人を心から愛しておられました。 

6. けれども、なぜか、なお二日間そこにいて、なかなか腰を上げようとはなさいません。 

7. 二日たって、ようやく、「さあ、ユダヤに行きましょう」と、弟子たちに言われました。

8.  ところが、もうれつな反対が返ってきたのです。 「なんてことを、先生! つい先日、ユダヤ人の指導者たちが、先生を殺そうとしたのをお忘れですか! なのに、また、のこのこと出かけて行くなんて全く非常識です。」

9.  「昼間は十二時間あります。 その間に歩けば、安全で、つまずくこともありません。 

10. ところが、夜歩いたらとても危険です。 暗くて、足を踏みはずすかもしれませんから。」イエスはこうお答えになってから、 

11. さらに続けられました。 「友達のラザロが眠っています。 彼を起こしに行かなくては。」

14.  そこで、今度は、はっきりとおっしゃいました。 「ラザロは死んだのです。 

15. わたしがその場に居合わせなくてよかったのです。 これでまた、あなたがたがわたしを信じる機会が増えるのですから。 さあ、彼のところへ出かけましょう。」

16.  ここで、「ふたご」とあだ名されているトマスが、「おい、みんなで行ってさ、先生とごいっしょに死のうじゃないか」と、仲間の弟子たちに誘いかけました。

17.  一行がベタニヤに着いてみると、もう手遅れでした。 ラザロはすでに墓に葬られ、四日にもなるというのです。 

18. ベタニヤは、エルサレムからわずか三キロほどの所でしたので、 

19. ユダヤ人たちが大ぜい、お悔やみに詰めかけていました。 マルタとマリヤが慰めのことばを受けているところへ、 

ヨハネによる福音書 11