ヨハネによる福音書 11:14-29 リビングバイブル (JLB)

14.  そこで、今度は、はっきりとおっしゃいました。 「ラザロは死んだのです。 

15. わたしがその場に居合わせなくてよかったのです。 これでまた、あなたがたがわたしを信じる機会が増えるのですから。 さあ、彼のところへ出かけましょう。」

16.  ここで、「ふたご」とあだ名されているトマスが、「おい、みんなで行ってさ、先生とごいっしょに死のうじゃないか」と、仲間の弟子たちに誘いかけました。

17.  一行がベタニヤに着いてみると、もう手遅れでした。 ラザロはすでに墓に葬られ、四日にもなるというのです。 

18. ベタニヤは、エルサレムからわずか三キロほどの所でしたので、 

19. ユダヤ人たちが大ぜい、お悔やみに詰めかけていました。 マルタとマリヤが慰めのことばを受けているところへ、 

20. イエスのおいでが知らされました。マルタはそれを聞くと、取る物も取りあえず、迎えに駆けつけました。ところが、マリヤは家の中にじっと座ったままでした。

21.  マルタはイエスに訴えました。 「先生! あなた様が、あなた様さえいてくださったら、ラザロは死なずにすみましたものを……。 

22. でも、まだ遅くはありません。 あなた様が神様にお願いしてくだされば、生き返らせていただけますもの……。」

23.  イエスは言われました。 「そのとおりです。 ラザロは生き返るのです。」

24.  「はい。 いつかすべての人が復活する日には、もちろん……。」

25.  「このわたしが、死人を生き返らせ、もう一度いのちを与えるのです。 わたしを信じる者は、たといほかの人と同じように死んでも、また生きるのです。 

26. わたしを信じて永遠のいのちを持っているからです。 滅びることなど絶対にありません。 このことを信じますか、マルタ。」

27.  「はい、先生。 あなた様こそ、長いあいだ待ち続けてきた神の子キリストだと、信じております。」

28.  マルタは、家に戻り、マリヤをわきへ呼んでそっと耳うちしました。 「先生がね、すぐそこまでおいでになって、あんたに会いたいって言ってらしたわよ。」 

29. そこでマリヤは、すぐにイエスのところへ出かけて行きました。イエス、ラザロを生き返らす

ヨハネによる福音書 11