15. わたしの父がわたしを知っておられ、わたしも父を知っているのと同じです。 わたしは羊のためにいのちを捨てるのです。
16. このほかに、別の囲いにも羊がいます。 その羊をも導かなければなりません。 やがてその羊も、わたしの声に注意深く聞き従い、一人の羊飼いのもとに一つの群れとなるのです。
17. わたしが、再びいのちを得るために、いのちを投げ出すからこそ、父はわたしを愛してくださいます。
18. だれもわたしの意に反して、わたしを殺すことはできません。 自分から進んでいのちを捨てるのです。 わたしには、いのちを自由に捨て、もう一度それを得る権威と力があるからです。 父がこの権威を下さったのです。」
19. この話のことで、ユダヤ人の指導者たちの意見は、また真っ二つに分かれました。
20. 「こいつは悪霊に取りつかれてるか、それとも気が変になってるかだ。 こんなやつの言うことに耳を貸す必要なんかあるもんか」と息まく者があるかと思えば、
21. 「いいや、とても悪霊に取りつかれた者のことばとは思えないな。 だいいち、悪霊に盲人の目を開けることなんかできるはずもないだろう」と言い返す者も出るというしまつです。宮きよめの祭りにおけるイエス
22-23. 時は冬でした。 宮きよめの祭りがあり、イエスもエルサレムにおられました。 ちょうど、宮の中のソロモンの廊と呼ばれる所を歩いておられると、
24. ユダヤ人の指導者たちが来て、まわりを取り囲みました。 「いつまで気をもませるつもりです? キリスト様なら、はっきりそう言ったらいいでしょう。」
25. 彼らの質問に、イエスはお答えになりました。 「そのことだったら、もう話しました。 もっとも、あなたがたは信じませんでしたが。 父の御名によって、何度も奇蹟を行なったでしょう。 証拠はそれで十分なはずです。
26. それでも、あなたがたはわたしを信じないのです。 あなたがたはわたしの羊の群れに属さないのですから、しかたがありません。
27. わたしの羊はわたしの声を聞き分けます。 わたしは彼らを知っているし、彼らもわたしにはついて来ます。
28. わたしは彼らに永遠のいのちを与えるのです。 だから、絶対に滅びたりはしません。 だれも、わたしの手から彼らを奪い取ることはできません。