6. 一行はギルガルのイスラエルの陣営に着くと、ヨシュアと人々に、こう言ったのです。 「私どもは、友好条約を結んでいただきたくて、遠い国からまいりました。」
7. 人々は、このヒビ人たちに答えました。 「おまえたちがこの近くに住んでいないという確証はないぞ。 このあたりの住民は滅ぼせと、神様から命じられている以上、条約を結ぶわけにはいかない。」
8. 「私どもを奴隷にしてくださってもけっこうです。」「それにしても、おまえたちはいったい何者だ。 どこから来たのか。」 ヨシュアは尋ねました。
9. 「私どもは遠い国からまいりました。 あなた様の神様の偉大なお力と、エジプトでなさったすべてのことは存じております。
14-15. このことばに、ヨシュアもほかの指導者たちも、ついにその一行を信用し、神様の指示を仰ぐこともせず、友好条約を結んでしまったのです。 そして、指導者たちは厳粛な誓いを立て、協定を批准しました。
16. それから三日して、事実が明らかになりました。 この人々が近くの者だというのです。
17. イスラエル軍は直ちに調査を開始し、三日目に彼らの町々に踏み込みました。 その町の名は、ギブオン、ケフィラ、ベエロテ、キルヤテ・エアリムです。
18. しかし、町は無傷でした。 イスラエルの指導者たちが、先に神様にかけて誓っていたからです。 しかし、おさまらないのは一般のイスラエル人です。友好条約を結んだことで、指導者の面々に食ってかかりました。
19. 指導者たちも必死です。 「われわれはイスラエルの神様の前で、彼らに手を下さない、と誓ってしまったのだ。 だから、手出しはしないでくれ。
20. どうしても、生かしてやらなければならないのだ。もし誓いを破れば、神様の怒りが下る。」
21. こういうわけで、そこの住民は、イスラエル人の奴隷として、たきぎを割ったり、水をくんだりして暮らすことになったのです。
22. ヨシュアは彼らの責任者たちを呼んで、問いただしました。「おまえたちは、われわれの近くに住んでいながら、なぜ、遠い国から来たなどと、だますようなまねをしたのか。
23. 今、のろいが降りかかるぞ。 こののちいつまでも、われわれの奴隷となり、神様に仕えて、たきぎを割り、水をくむのだ。」