11. 次にいよいよ、おまえたちはヨルダン川を渡ってエリコまで来た。エリコの住民は対抗して戦った。 ほかにも、ペリジ人、カナン人、ヘテ人、ギルガシ人、ヒビ人、エブス人が同じように応戦してきた。だが、入れ替わり立ち替わり立ち向かって来る敵を、わたしは全滅させた。
12. また、おまえたちの目の前でくまばちを送り、エモリ人の二人の王とその国民を追い散らしたこともあった。 勝利をもたらしたのは、剣でも弓でもなかったのだ。
13. わたしはおまえたちに、手に入れるために自ら労したわけでもない地と、自ら建てたわけでもない町々とを与えた。 そうだ、いま住んでいるその町だ。 食料としては、おまえたちの手では植えもしなかったぶどう畑とオリーブ畑を、備えてやった。』
14. まさに、おことばのとおりだ。 かくなる上は、神様を恐れかしこみ、誠心誠意、お仕えしようではないか。 ユーフラテス川の向こうやエジプトで、先祖が拝んでいたような偶像とは、きっぱり縁を切れ。 ただ神様に仕え、神様を礼拝せよ。
15. もし神様に従いたくなければ、たった今、だれに従うかを決めるがいい。 ユーフラテス川の向こうで先祖が拝んでいた神々であろうが、この地に住むエモリ人の神々であろうが、好きに選べ。 だが、わしとわしの家族とは、あくまで神様に仕えるぞ。」
16. 「私どもが神様を捨てて、ほかの神々を拝むなんてとんでもない。ありえないことです。
17. 神様は、エジプトで奴隷だった先祖を、救い出してくださったお方ではありませんか。 そして、荒野を旅する間にも、イスラエル人の目の前で、数々のすばらしい奇蹟を見せてくださった神様です。 また、敵地を進む私どもを、いつも守ってくださいました。
18. エモリ人をはじめ、この地の全住民を追い出してくださったのも、神様ではありませんか。 そうです。 もちろん、私どもも神様に従う道を選びます。 私どもにとって、神様は主お一人だけなのですから。」
19. 「いや、あなたがたに神様を礼拝できるはずがない。 神様は聖なるお方であるばかりか、ねたむお方なのだぞ。 だから、あなたがたの反逆や罪を決してお見のがしにならない。
20. もし神様を捨てて、ほかの神々を拝むようなことでもあれば、たといこうして長いあいだ心にかけていただいたあなたがたでも、手かげんはなさらないのだ。」
21. しかし、民は断言しました。 「私どもは神様に従います。」
22. 「諸君、いま言ったことを忘れないだろうな。 諸君は神様に従う道を選んだのだぞ。」「はい、私どもが証人です。」
23. 「よろしい。 では、今あなたがたのうちにあるすべての偶像を葬りなさい。 そして、イスラエルの神様に従いなさい。」
24. 「はい。 神様お一人を礼拝し、ひたすらお従いいたします。」