6. ところが実際は、二人を屋上へ連れて行き、乾燥させるために積み上げた亜麻の中に隠していたのです。
7. そうとは知らず、憲兵隊員は、二人のあとを追って、道中くまなく捜しながら、ヨルダン川まで下って行きました。 その間に、町の門は堅く閉ざされたのです。
8. ラハブは、二人がまだ寝ないうちに、屋上へ来て言いました。
9. 「あんたたちの神様が、この地をあんたたちのものにしようとしていることは、よくわかってるのよ。 みんなこわがってるわ。 イスラエルと聞いただけで震え上がるほどにね。
10. だって、イスラエルの人たちがエジプトを出た時、神様が紅海に、道をつけられたっていうじゃない。 それに、ヨルダン川の東側にいたエモリ人の王様を二人、あのシホン王とオグ王をどんな目に会わせたかも、みんな聞いてるわ。 何でもあそこを廃墟にし、住民は皆殺しですって?
11. そんなことを聞いたら、こわがらないほうが変よ。 戦う勇気なんか、ふっ飛んじゃうわ。 あんたたちの神様はただの神様じゃないわね。きっと、天地を支配なさるありがたいお方に違いないわ。
14. 二人はうなずきました。 「われわれのことをしゃべらなければ、あんたも家族も傷一つ負わんよ。 いのちにかけても、あんたを守ってやる。」
15. ラハブの家は町の城壁の上にあったので、二人は綱で窓からつり降ろしてもらいました。
16. ラハブは二人に注意しました。 「山へお逃げよ。 あんたたちを捜してる連中が引き返して来るまで、まる三日間、隠れていればいいわ。 それから、お帰りなさい。」
19. 一歩でもこの家から外へ出たら、保証しないよ。しかし、この家にいるかぎり、一人だって殺されたり、傷ついたりはしない。 はっきり約束しよう。
20. ただし、もしあんたが裏切れば、誓いは無効だ。 いいね。」