15. ラハブの家は町の城壁の上にあったので、二人は綱で窓からつり降ろしてもらいました。
16. ラハブは二人に注意しました。 「山へお逃げよ。 あんたたちを捜してる連中が引き返して来るまで、まる三日間、隠れていればいいわ。 それから、お帰りなさい。」
17-18. 二人は別れぎわにこう言い残しました。 「いいかい。 このひもを窓から垂らすんだ。 そして、ご両親や兄弟など身内の人はみな、この家でいっしょにいるんだ。 そうでなければ、何が起きても責任はもてないよ。
19. 一歩でもこの家から外へ出たら、保証しないよ。しかし、この家にいるかぎり、一人だって殺されたり、傷ついたりはしない。 はっきり約束しよう。
20. ただし、もしあんたが裏切れば、誓いは無効だ。 いいね。」
21. 「そのとおりにするわ。」 こうしてラハブは、窓から赤いひもを垂らしたままにしておきました。
22. 二人のスパイは山へ逃げ、三日間ひそんでいました。 結局、追手は、道中くまなく捜し回りましたが、ついに見つけることができず、すごすごと町へ引き揚げました。
23. そののち、二人は山を降り、ヨルダン川を渡り、ヨシュアのもとへ帰って、一部始終を報告しました。
24. 「神様は、あの地を全部、われわれに下さいます。 まちがいありません。 住民はみな、われわれを死ぬほど恐れているのです。」