1-2. 占領したカナンの地は、イスラエルの残りの九部族と半部族とに割り当てられました。 どの地域をどの部族に割り当てるかを決めるのに、神様の前でさいころが投げられました。 そうするように、神様が指示なさったからです。 祭司エルアザルとヨシュア、それに各部族の部族長が立ち会いました。
5. こうして、神様がモーセに指示したとおり、土地の分配は厳正に行なわれたのです。
6. カレブに与えられた地ユダ部族から、カレブに率いられた一団が、ギルガルにいるヨシュアのもとへ来ました。 カレブはヨシュアの前で尋ねました。「昔、カデシュ・バルネアで、わしら二人のことで、神様がモーセに仰せられたことを、よもやお忘れではありますまいな。
7. 当時、わしは四十歳じゃった。 モーセはカナンの地を偵察させるため、わしらをカデシュ・バルネアからスパイとして送り出した。 わしは、実状をありのままに報告したが、
8. いっしょに行った仲間はそうではなかった。 皆を震え上がらせるようなことを言うて、約束の地に踏み入る勇気をくじいてしもうた。 だがわしは、ずっと神様に従い続けてまいりましたぞ。
9. モーセはわしに、『おまえが足を踏み入れたカナンの地区は、永久に、子々孫々おまえのものとなる』と約束してくれましたのじゃ。
10. ご覧のとおり、あれから今まで、荒野をさまようた四十五年間も、神様はわしを生かしておいてくださり、もう八十五歳となりました。
11. あの旅の空で、モーセがスパイを命じてくれた時と比べて、ちいとも弱ってなんぞおりませんわい。 今でもちゃんと旅もできれば、戦うことだってできますぞ。
12. ですからどうか、神様が約束してくだされたこの丘陵地を、わしにくだされ。 覚えておいでかな、わしらがスパイだったころ、城壁を巡らした大きな町々にアナク人が住んでいるのを、この目で見ましたわい。 だが、神様が共におってくださるなら、やつらを追い払うことなどたやすいと思うとります。」
13-14. ヨシュアはカレブを祝福し、末代までの相続地としてヘブロンを与えました。 カレブがイスラエルの神様である主に従い通したからです。
15. それ以前には、そこは、アナク人の英雄にちなんでキルヤテ・アルバと呼ばれていました。こうして、イスラエル人が再びこの地の政情を安定させたあとは、住民からの抵抗もすっかり影をひそめました。