ヨシュア記 10:12-30 リビングバイブル (JLB)

12.  イスラエル軍が敵を追いつめ、さんざん悩ましていた時のことです。 ヨシュアは大声で祈りました。 「太陽よ、ギブオンの上にとどまれ。 月よ、アヤロンの谷から動くな。」

13.  すると、太陽も月も、イスラエル軍が敵を全滅させるまで、じっとしていたではありませんか。 この出来事は『ヤシャルの書』にくわしく記されています。 太陽は、二十四時間ほど、天にとどまっていました。 

14. こんなことは、あとにも先にもありません。 この日、神様は一人の人の祈りを聞き入れ、太陽と月の動きをとどめてくださったのです。 結局、神様がイスラエルのために戦ってくださったというわけです。 

15. そののち、ヨシュアとイスラエル軍は、ギルガルの陣営に引き揚げました。

16.  例の五人の王は戦いの最中に逃げ出し、マケダのほら穴に身を潜めていました。 

17. その王たちが見つかったという知らせを受けたヨシュアは、 

18. ほら穴の入口を大きな石でふさぎ、番兵を立てて、中を見張るよう命じました。

19.  次に、その番兵を除く全軍に命じました。 「敵をどんどん追いつめ、しんがりから切って捨てよ。 みすみす生かして帰らせてはならん。 神様は敵を全滅させるために、力を貸してくださるからだ。」

20.  ヨシュアとイスラエル軍は、追撃の手を少しもゆるめず、五人の王の連合軍を皆殺しにしました。 ただ、ほんの一にぎりが生き残って、命からがら自分たちの町へ逃げ込んだということです。 

21. 一方イスラエル軍は、一人の兵士も失うことなく、マケダの陣営へと引き揚げたのです。 このことがあってから、あえてイスラエルに攻撃をしかけようとする者は、いなくなりました。

22-23. さてヨシュアは、部下に命じて、ほら穴の入口から石を取り除かせ、エルサレム、ヘブロン、ヤルムテ、ラキシュ、エグロンの五人の王を連れて来させました。 

24. そして、イスラエル軍の指揮官たちに、王たちの首に足をかけるよう命じ、 

25. こう言いました。 「恐れたり、失望したりするな。 雄々しく立ち、勇気を出せ。 神様は、すべての敵に、このようになさるからだ。」

26.  そうしてから、剣で五人の王を次々に突き刺し、死体を五本の木にかけて、夕方までさらしておいたのです。

27.  日が沈むころ、死体を木から降ろさせ、例のほら穴に投げ込めと命じました。 入口には石を山のように積み上げました。 その石の山は今も残っています。

28.  その同じ日に、ヨシュアはマケダの町を占領し、王と全住民を殺しました。 

29. 次に、イスラエル軍はリブナへ向かいました。 

30. そこでも、神様が町と王をイスラエルの手に渡してくださったのです。ですから、エリコでと同様、最後の一人に至るまで、とどめが刺されました。

ヨシュア記 10