6. それなのに、あなたがたは、貧しい人を軽べつしたのです。 あなたがたをひどい目に会わせ、裁判所に訴えるのは、金持ち連中ではありませんか。
7. また、あなたがたが仕える、イエス・キリストの尊い名をあざ笑うのも、彼らだと知っているでしょう。
8. 「自分を愛し、気遣うように、隣人を愛し、親身になって世話をしなさい」という主の命令を、ほんとうに守っているなら、けっこうなことです。
9. しかし、えこひいきして、金持ちにはおせじを言うなら、主のおきてを破り、罪を犯していることになります。
10. 神様のおきて全体を、注意深く守っていても、一点ででもつまずけば、全部破った人と同罪です。
11. なぜなら、「他人の妻と結婚してはならない」と言われた神様は、「殺してはならない」とも要求されるのです。 ですから、ちゃんとした結婚生活を送っていても、だれかを殺せば、それで、おきての全部を破ったことになります。 そして、明らかに罪ある者として、神様の前に立たせられます。
12. あなたがたは、キリスト様の言いつけを守ったかどうかで、判決を下されるのです。 ですから、よくよく注意してものを考え、行動しなさい。
13. 思いやりのない人には、容赦なくさばきが下ります。 しかし、情け深い人は、神様にあわれんでいただけるのです。
14. 愛する皆さん。 クリスチャンの信仰を持っていると主張しても、他人を見捨てていたら、どうしてその信仰を実証できるでしょう。 そんな信仰では、一人も救えません。
15. あなたがたの中に、着る物ばかりか、その日の食べ物にも事欠いている人がいたとします。
16. その人に、「それはお困りですね。 でも神様が、祝福してくださいますよ。 暖まって、お腹いっぱい食べてください。 では、さようなら」と言うだけで、実際に何もしないなら、そんな信仰が何の役に立つでしょう。