19. 信じればそれで事足れりと考える人が、まだいるでしょう。 あなたは、神様はただ一人だと信じていますか。 よろしい。 しかし、覚えておきなさい。 悪魔も、そう信じて疑わないのです。 そのために、身の毛もよだつ思いで恐れているのです。
20. ああ、あなたは、なんと愚かであわれな人でしょう。 神様の命令を実行しなければ、「信じる」ことなど、全くむだであることを、いつになったら悟るのですか。 良い行ないをしてはじめて、信仰は本物と言えるのです。
21. 先祖アブラハムでさえ、その行ないによって、神様の前に正しい者と認められたではありませんか。 彼は、息子イサクを供え物として祭壇にささげよと、神様に命令された時、いさぎよく従いました。
22. アブラハムは、心から神様を信じていたので、どんなおことばにも、喜んで従ったのです。 こうしてアブラハムの信仰は、実際の行動によって、完全なものと認められました。
23. ですから、「アブラハムは神様を信じた。 それで神様の目に正しい者と認められた」という旧約聖書のことばどおりとなり、彼は「神の友」と呼ばれるまでになったのです。
24. このことから、人は信仰だけではなく、行ないによって救われることが、よくわかると思います。
25. 売春婦ラハブも、その一例です。 彼女はイスラエルの使者たちをかくまい、別の道から、安全に逃がしてやりました。 この行為によって、彼女は救われたのです。
26. たましいのない体が、もぬけのからであるように、良い行ないをする力のない信仰は死んだも同然です。